こんにちは、マサです。
ゴルフ場の営業職では「友の会」へ入会してもらうことも仕事ですが、セールスするのに次のような疑問は解消しておかなければなりません。
- ゴルフ場の「友の会」ってなに?
- 入会するメリットは?
- ゴルフ場の営業では、どうやってセールスしたらいい?
- ゴルフ会員権と友の会ではどっちがオススメ?
ゴルフ場で入会できるものに「ゴルフ会員権」と「友の会」があり、どちらがどう違うのか混乱しませんか?
僕の場合は営業職で働いていたのに理解ができず、営業部ではやっていけないと思うほどでした。
友の会ってなに?会員権と何が違うの?友の会に入会する人ってどんな人?など、分からないことだらけ。
今回は、そんな疑問を解決する記事となっています。
✔記事の信頼性(僕の実績)
- 現役のゴルフワーカー
- 所属:営業部の責任者
✔記事を読んで得られるもの
- 友の会の知識
- 会員権と友の会の違い
- 友の会のセールスポイント
それでは、詳しく解説していきましょう。
目次をクリック
「友の会」とは?
ゴルフ場での「友の会」とは、年会費を支払うことでビジターより安くプレーできる準会員のこと。
クラブメンバー(正会員)の会員権とは違い、加入時に年会費以外支払うものは基本ありません。
友の会は「年次会員」とも呼ばれています。
※平日利用のみの友の会は「平日年次会員」と呼ばれます
現在、女子プロゴルファーの活躍、コロナ禍で3蜜にならないスポーツとしてゴルフへの注目、そして松山プロのマスターズ制覇が拍車をかけ、友の会への入会者は全国的に急増しています。
「ゴルフ会員権は高いけど、クラブメンバーみたにゴルフを楽しみたい」という方にとっては、友の会への入会はメリットも多くオススメです。
友の会に入会するメリット=セールスポイント【5つ】
友の会に入会する人はどんなメリットを感じて入会するのかを【5つ】紹介します。
ゴルフ場に努める営業職の立場から言うと、メリット=セールスポイントです。
しっかりとセールスポイントを把握して、この方なら得になるであろうお客様へアタックすると入会率がグッと上がります。
- お得にゴルフができる
- 入会審査がない
- ゴルフ場の競技会へ参加できる
- 年会費だけで準会員になれる
- 交流の場になる
上記5つのメリットを、どうやってセールスするのかを紹介していきましょう。
お得にゴルフができる
友の会に入会すると、クラブメンバーのように優待料金でゴルフができます。
しっかりゴルフを楽しみたい方にとって料金がお得になることは、ゴルフ場への利用促進につながるワケです。
友の会は大きく分けて、「全日利用できるもの」と「平日のみ利用できるもの」の2種類があります。
平日だけゴルフするのか、土日も利用するのかによって入会内容が違ってくるので、お客様のライフプランに合った友の会を選べます。
ただ、上記の友の会2種類は全国どこでもあるワケではありません。
ゴルフ場によってはどちらか一方、またはゴルフ会員権しか販売していないなどさまざま。
友の会の入会制度があるのは、基本パブリックコースです。
メンバーシップコースでは、ゴルフ会員権と友の会の両方で入会制度を設けているところは少ないです。
【友の会セールスポイント】
お客様からの質問でもっとも多いのは、「どれくらい利用すれば元が取れるか」です。
「利用曜日の割引額÷入会料=何回利用で元が取れるか」で計算できます。
例えば、僕が働くゴルフ場の友の会では、入会料8,000円で平日は300~500円引き、土日は1,000円引きです。
なので、土日でプレーされると、8,000÷1,000=8回利用すれば元が取れます。
週1回利用されるのなら、2ヶ月あれば元が取れるので、かなりお得ですね。
逆に平日利用だけなら、8,000÷300=27回利用で元が取れることになります。
週1回ペースの利用なら元を取るまで約7ヶ月かかる計算です。
平日週1回ペース以下の来場頻度ならお得ではないということ。
来場頻度をヒアリングして、元が取れそうなお客様ならオススメする価値はあります。
入会審査がない
友の会への入会には、審査がありません。
例えるなら、ゴルフ会員権はクレジットカード、友の会はポイントカードのようなものです。
クレジットカードにはカード審査があります。
クレジットカードの中でも会員権は、プラチナやブラックのように持っているだけでステイタスとなる存在です。
一方、ポイントカードにはカード審査はなく、だれでもカードはつくれます。
使えば使うほどお得になるのが特徴ですね。
入会審査があることでクラブメンバーへの入会には審査される日まで待たされることになりますが、友の会は即入会できます。
基本的には、入会した当日から友の会の特典は適用されますし、入会審査がないだけでお客様は審査のわずらわしさやめんどうな入会手続きをする必要がありません。
【セールスポイント】
入会当日から特典が適用される点はかなり魅力的です。
なので、友の会への入会は、早ければ早いほどお得になります。
ですが、友の会としての期間は年度内まで。
つまり、いつ入会しても年度末の3月いっぱいまでしか特典を受けれないので、
入会が早ければ早いほどメリットは大きいです。
ゴルフ場の競技会への参加もできる
友の会であっても、ゴルフ場で開催される競技会に参加できます。
ですが、クラブメンバーのように、クラブチャンピョンを決めるような大きな競技会への参加はできません。
参加できるのは、友の会だけが参加する内々の競技会やオープンコンペ(ゴルフ場主催のコンペ)です。
入賞者には賞品もあり、クラブメンバーのような気分をある程度味わえるのも魅力です。
ただし、ゴルフ場によっては友の会のみ参加できる競技会自体がないところもあります。
【セールスポイント】
ちょっとした競技会であっても参加してみたいというお客様にとってはメリットです。
クラブメンバーであれば、高額の入会金や年会費を支払って競技会へ出るワケですが、
友の会ではリーズナブルな年会費だけで競技会に出ることができるワケです。
年会費だけで「準会員」になれる
正会員と呼ばれるクラブメンバーとなるには、会員権購入費用、名義書換料、年会費がかかります。
友の会メンバー(準会員)では、年会費だけしかかかりません。
上記の比較表で比べても、初期費用や維持費が必要なクラブメンバーとは比べ物にならないくらいコスパがいいです。
【セールスポイント】
友の会はとにかく「コスパ」です。
友の会へ入会する方は、「コスパよくゴルフ場が利用できる」ことに魅力を感じます。
決してお客様がケチだとかいうことではなく、同じ利用をするなら安い方がいいと思うのは人間の心理です。
「準会員」という響きにもちょっとした優越感があり、心を惹かれるんですね。
交流の場になる
クラブメンバーの中には、ビジネスチャンスを広げるために正会員となる方もいます。
友の会でも同じように、交流の場を求めて入会される方はいます。
ひと昔前の話になりますが、ゴルフ場での1人予約枠はクラブメンバーや友の会メンバーだけに許されたものでした。
その中で出会いがあり、良き友を見つけ、ビジネスの枠を広げたりしていたんです。
今ではコロナの影響もあり、1人予約人気とともにビジターでも利用できます。
ですが、交流の機会はやはりビジターよりも友の会が多いのは間違いありません。
クラブメンバーにならなくても、友の会同士の交流があるのは素晴らしいことです。
【セールスポイント】
ゴルフ場を利用するお客様の中には必ず「交流すること」を求めている方がいます。
特に、1人予約で利用される方に多いです。
なので、1人予約利用のお客様に向けて、「出会い」や「ビジネスチャンス」というワードが出れば、友の会に興味を持ってもらいやすくなります。
友の会のデメリット【3つ】
友の会への入会には、オススメできない方もいます。
それは、友の会に入会することによってデメリットとなってしまう場合です。
友の会のデメリットは【3つ】あります。
- 友の会への入会次期が遅い
- あくまでも準会員
- 元が取れるかは来場回数しだいである
デメリットとなる理由を、ひとつずつ解説していきましょう。
友の会への入会には「旬」がある
友の会の入会期間は、ほとんどのゴルフ場で年度内の「4月から3月まで」としています。
ということは、入会の時期が遅ければ遅いほど、友の会のメンバー期間が短くなるワケです。
例えば、年明けの元旦に入会しても、友の会は3月末までの期間となるので3ヶ月しか特典を受けることができません。
友の会への入会対策として、ゴルフ場によっては入会時期を全期と後期に分けているところもあります。
ちょうど半分の10月~3月末の期間だけの後期入会を募集して、入会金を全期の半分などの対策を取っています。
入会時期としては、友の会の全期募集が始まる4月、後期募集が始まる10月に入会することでもっとも友の会の恩恵を受けることができるワケです。
反対に、中途半端な時期での友の会入会となればメリットを感じにくくなり、同時にデメリットとなっていきます。
お客様に友の会をセールスする時には、入会の旬な時期に力を入れてください。
決して、お客様に「損」とならないように注意しましょう。
営業職として、信頼を失うことは致命的ですからね。
あくまでも準会員
クラブメンバーにこだわるお客様も多いです。
そのようなお客様に友の会をオススメしても興味を持ってもらえません。
当記事の下にある「会員権と友の会の比較表」を見れもらえれば分かりやすいですが、
クラブメンバーになる方は「コスパ」よりも、「ステイタス」を求めています。
つまり、クラブメンバーであるという優越感です。
その優越感は、ゴルフ場において自分たちメンバーが最優先であることです。
なので、友の会として料金がお得であっても、正会員であるクラブメンバーで予約が埋まってしまっていたりします。
ただ、パブリックコースの場合はクラブメンバー制度がないので、あまり関係ない話となりますから安心してください。
元が取れるかは来場回数しだいである
お客様の来場回数によって、友の会への入会はデメリットにもなります。
先ほどお話しした友の会の旬の時期から外れれば、当然ながら来場回数はどんどん少なくなります。
結果的に、元が取れずにお客様が損してしまうことは避けなければなりません。
お客様がどれくらいの頻度で来場できるかで判断し、メリットになるようであれば自信を持って入会をオススメしてあげてください。
個人的に言うと、お客様のデメリットになるようであれば、「一切セールスしない」というスタンスでちょうどいいくらいです。
その方が、お客様のためになると思っていますから。
ゴルフ会員権と友の会を比較|どっちがオススメ?
友の会についていろいろとお話ししてきましたが、「ゴルフ会員権と友の会がごちゃごちゃ」して混乱している方も多いと思います。
僕も営業職になった頃は頭の中で整理できずに、よく混乱してましたからよく分かります。
なので、「ゴルフ会員権」と「友の会」を比較して分かりやすく表にまとめました。
比較表を見る前に、ゴルフ会員権についての詳細な記事を読んでもらえるとより分かりやすくなります。
↓ ↓ ↓
ゴルフ会員権を「日本一」分かりやすく解説|メリット5つ・デメリット3つ
「ゴルフ会員権」と「友の会」、どららがオススメなのかはお客様によってきまるので決めつけることはできませんが、メリットに感じる大きさで決めてもらうのが最良の答えなのは間違いありません。
出費 | ゴルフ会員権 | 友の会 |
---|---|---|
入会料 | 入場料=会員権購入費用 相場:30~300万円 | 年会費=入会料 |
年会費 | 相場:3万円~10万 | 相場:1万円前後~10万円 |
名義書換料 | 10万円~100万円台 | なし |
入会審査 | あり【理事会審査】 | なし |
競技会参加可否 | 可 | 限定的に可 |
メリット | ●優先的に予約が取れる ●安い料金でゴルフができる ●ゴルフ場の競技会に参加できる ●公式のハンデキャップを取得できる ●ステイタスにも資産にもなる | ●お得にゴルフができる ●入会審査がない ●ゴルフ場の競技会へ参加できる ●年会費だけで準会員になれる ●交流の場になる |
デメリット | ●会員権以外にも費用がかかる ●元を取れるかはプレー回数による ●会員権は購入したゴルフ場のみ有効 | ●友の会への入会次期が遅い ●あくまでも準会員 ●元が取れるかは来場回数しだい |
ゴルフ会員権をオススメするポイント【3つ】
ゴルフ会員権での入会をオススメするお客様は、次の【3つ】のポイントで判断することができます。
- しっかりゴルフを楽しみたい
- ステイタスがほしい
- 会員権を資産にしたい
「ビジターや友の会よりももっと優越感を味わいたい」
「しっかりとゴルフを楽しむために最優先で予約を取ってほしい」
「会員権を資産にして将来子供などにゆずりたい」
そんな気持ちがあるなら、友の会よりゴルフ会員権を購入した方がよっぽどメリットは大きいです。
友の会をオススメするポイント【4つ】
友の会の入会をオススメするお客様は、次の【4つ】のポイントで判断できます。
- 入会時にかかる出費を抑えたい
- お得にプレーしたい
- 入会審査などの手続きがめんどう
- ゴルフ場のメンバー気分を少しでも味わいたい
なんども言っていますが、友の会の売りは「コスパ」「お得さ」です。
「入会時にかかる費用はできるだけ抑えたい」
「ビジターよりも安くでプレーしたい」
「クラブメンバーほどでなくともステイタス感がほしい」
「入会審査や面接などに伴う手続きがめんどうだ」
なんていうお客様は、ゴルフ会員権ではなく友の会に入会する方が満足感を得られます。
まとめ
今回の記事は以上です。
ゴルフ場の「友の会」とはどんなものなのかを理解してもらえたと思います。
また、同じような入会制度である「ゴルフ会員権」との違いも解説しました。
営業職の目線から書いた記事ですから、知識を得たあとは実際にセールスしなくてはいけません。
そのための記事もしっかり用意してますので、下記のリンクから一読してみてください。
↓ ↓ ↓
ゴルフ場の営業職で本当に必要なスキル3選【現役営業職トップが解説】
それでは、また次の記事でお会いしましょう。